義務教育制度は、「こどもが教育を受ける義務」「保護者が教育を受けさせる義務」を意味する制度です。
では、義務教育は具体的にどのような目標や内容が実施されているのでしょうか。
義務教育の目標や内容とは?
義務教育は、「生きる力を身に付ける」「人間力を養う教育」が目標です。
要点をわかりやすくまとめると以下の通りです。
教科を通じた知識の育成
学校の教科である「国語」「算数」「社会」「理科」「家庭科」「道徳」「情報」を通じて、生活していくために必要な知識や基礎学力を身に付けさせます。
また、「知る」「できる」「学ぶ」「追求する」などの喜びを知ることが大切です。
授業は、文部科学省が定める学習指導要領を基に行われ、一定の水準で教育課程を進めていきます。
学習指導要領は、その時代の教育方針に基づき、改訂が行われています。
社会を構成する資質の育成
学力だけでなく、社会を構成する人間の土台をつくるのも義務教育の大きな役割です。
学校の規則や人間関係を通じて、社会のルールを学ぶ必要があります。
さらに、生命を大切にする心や思いやりといった「倫理」を身に付けることも重要です。
多様な時代に生きるための基礎づくり
日本だけでなく世界中では、様々な社会問題が発生しています。
例えば、貧困・格差・自然環境破壊・地球環境問題・社会情勢問題などです。
学校でも社会問題について学ぶ機会が設けられています。
個性や特性を開花させる教育
義務教育は、自分らしさを追求し、個性を開花させるという目的もあります。
得意とすることに励んだり、追求することが、やがて創造や発展に繋がります。
まとめ
義務教育は、「生きる力」を育むことが目的です。
基礎学力や体力を身に付けることはもちろん、自己決定能力を育成し、自分の意見を正しく主張できる人間性を養う基礎づくりも行われています。
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